クリアネオは、わきがの臭いを消すのに効果的ということで人気の商品です。
わきがで悩んでいる人の中でも、わきが臭の他に多汗症で悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
クリアネオが多汗症にも効果があるのか気になりますよね。
結論としては、
多汗症レベルの汗には効果がない。
え、わきが対策に効果があるなら多汗症にも効果があるんじゃないの?汗止めないのに臭いだけ取るってありえなくない?インチキ?
と思われるかもしれませんが、
普通の汗の量なら十分、クリアネオでも汗を止める効果はありますよ。
あくまでも多汗症レベルの量の汗を止める効果はないということです。
なぜクリアネオは多汗症に効果がないのか?
クリアネオの効果はそもそも多汗症レベルの汗を止めること目的としておらず、あくまでもわきが臭を抑えることを目的としているからです。
クリアネオは多汗症ではなく、わきが臭を改善するために効果的なクリームということ。
クリアネオが効果がないというよりも、そもそもの目的が違うということなのですね。
もう少し順を追って説明していきます。
- わきがと多汗症は別物
- クリアネオはわきが臭を抑える目的で、汗を抑制する作用を持っている
わきがと多汗症は別物
汗を分泌する腺には、エクリン汗腺、アポクリン汗腺という二種類の分泌腺があります。
エクリン汗腺の汗の成分は、99%は水なので臭いはほとんどありません。
一方、アポクリン汗腺の汗の成分はタンパク質、アンモニア、脂質など、臭いの元となる物質で、粘り気のある乳白色がかった液体です。
「わきが」は、アポクリン汗腺から出る汗が分解されることで発生する臭いが強い人のことをいいます。
「多汗症」は、エクリン汗腺、アポクリン汗腺限らず、汗の分泌量が多い人のことをいいます。
また、見方を変えると
アポクリン汗腺→わきがの原因となる。(汗腺の数は少ない)
エクリン汗腺→主に多汗症の原因となる。(汗腺の数は圧倒的にこっちが多い)
このように、多汗症は基本的には全く別物です。ですので、多汗症の効果と、わきが臭抑制の効果は別物です。
クリアネオは消臭を目的として汗を止める作用がある
クリアネオがどのようにしてわきが臭の発生を止めるかといいますと、
「パラフェノールスルホン酸亜鉛」が汗を抑え、「イソプロピルメチルフェノール」が菌の繁殖を抑えることにより、わきが臭の発生を抑える。
この汗を抑える成分である「パラフェノールスルホン酸亜鉛」は、「収れん作用」を起こすとされる金属塩の一種です。「収れん作用」はタンパク質を変形させることで、身体の組織や血管を縮める作用のことを言います。
そして、このタンパク質を変形させる「パラフェノールスルホン酸亜鉛」が作用する汗というのが、そう、アポクリン汗腺からの汗なのです。
つまり、
クリアネオはわきがの原因となるアポクリン汗腺からの汗を抑えることを目的としている。
わきが臭を防止するために、アポクリン汗腺からの汗を抑える作用を重視しており、エクリン汗腺から出る無臭の汗を止めることを主目的にはしていないのです。
そのため、クリアネオは主としてエクリン汗腺からの汗が原因となる多汗症には大きな効果はないのです。
パラフェノールスルホン酸亜鉛の配合量は薬機法で制限されている
クリアネオは厚生労働省に認可されている医薬部外品ですので、薬機法という法律の制限を受けます。
薬機法とは
医薬品等の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする法律。
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 第1条より
そんな汗を抑える成分であるパラフェノールスルホン酸亜鉛が薬機法で制限されている配合量は、
100グラムにつき2.0グラムまで
となっていますので、つけた瞬間に完全に汗を抑えることができるような量は配合されていないことも、多汗症には効果がない要因と言えます。
口コミからわかるクリアネオの実際の多汗症への効果
クリアネオを実際に使ってみた制汗効果はどうなのか?制汗効果についての口コミを見ていきます。
クリアネオを使い始めて初めは効果はよくわかりませんでしたが、何日が使っていると臭いが抑えられるようになってきました。ただ、臭いはある程度緩和されますが、汗の量は元々多かったのもあり若干減ったように感じる程度で、相変わらずたくさん出ます。
クリアネオはベタつきもなく、すぐに洋服を着ても気持ちよく過ごせます。ただ、わきに使用する際に真夏だとどうしても頻繁に汗をかいてしまうため、汗を拭いて塗り直す必要があり、手間がかかることがあります。
汗の量は減ることは減るけど、量が多いとさすがに完全に抑えるのは難しいようです。ただ、臭いはしっかり抑えられているようですね。
これで脇汗も安心!多汗症の人におすすめ
クリアネオは多汗症にはほとんど効果がないなら、多汗症の人はどうすればいいのでしょうか?
多汗症はエクリン汗腺から出る汗が主な原因なので、そのエクリン汗腺からの汗を抑えることができたら、多汗症は改善されるはずですよね。
このエクリン汗腺から出る汗を抑えるには塩化アルミニウムが効果があります。
塩化アルミニウムは、汗腺に炎症を起こして閉塞させて発汗を抑制する効果があります。市販の制汗剤の主成分としても使われており、その効果は一過性で、継続的な使用が必要ですが、日本皮膚科学会でも多汗症の治療に効果的ということで推薦されています。
塩化アルミニウムが多く含まれている市販薬としては
- オドレミン
- デトランスα
塩化アルミニウムの問題点
①塩化アルミニウムが含まれている製品を使うときの注意点は、塗りすぎるとヒリヒリやかゆみ、発疹などが生じる恐れがあるということ。
塩化アルミニウムは皮膚科でも処方してもらえるので、副作用の恐れがあるなら、市販のものを買うよりも皮膚科で処方してもらう方をおすすめします。(しかも皮膚科の方が安全で高濃度のものが手に入ります。)
②塩化アルミニウムのもう一つの問題点は、わきがの原因となるアポクリン汗腺からの汗は抑えられないということ。そのため、わきが臭には効果はあまりありません。
タイプ別おすすめの対処法
タイプ | 対処法 |
臭いが抑えられたら汗はOK、肌の安全性重視 | クリアネオ |
とにかく多汗症の症状から解放されたい | 塩化アルミニウム配合製品 |
わきがも多汗症も抑えたい | クリアネオ+塩化アルミニウム製品の合わせ技 |
クリアネオをを毎日使いつつ、デトランスαや皮膚科処方薬の塩化アルミニウム配合製品を週1、2回使用すれば、わきがにも多汗症にも対応出来ます。
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